管理人が好き放題やりたい放題書き散らしてる同人テキストです。
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薇のすんげぇ変態衝動によるやっつけ話です
オリジナルバンド「The Grim Reaper」の北と輝の話
どう考えても腐ってます、気をつけて!
あと知らないうちに、アホみたいに長くなった
グダグダドーン!という感じです
さらに収集がつかなくなって、途中で切るという事態に…
それでもおkという方は、Read more?からどうぞ
オリジナルバンド「The Grim Reaper」の北と輝の話
どう考えても腐ってます、気をつけて!
あと知らないうちに、アホみたいに長くなった
グダグダドーン!という感じです
さらに収集がつかなくなって、途中で切るという事態に…
それでもおkという方は、Read more?からどうぞ
最初は違うと自分で否定した。
そうでもしないと、恐ろしい事になりそうで怖かったからだ。
愛なんて、もうとっくに無くなっていたはずなのに…
注ぐのは料理だけだと思っていた。
しかし、それは無くなったわけではなく、ただ忘れていただけで
俺は今、蘇ってしまったそれに苦しめられている。
次のライブのためのリハーサルが終わった。
しかしまだアンコールの曲を決めていないので、
とりあえず休憩という形を取ることにした。
すると、夜彦がラーメン食いたいとか言い出して、
それに七弥と実が便乗し、三人は外へ出かけて行った。
「あの…北さん?俺に何か…」
三人が出かけてしまった今、スタジオには輝と北。
輝はドラムの前に座ったままタオルで汗を拭く。
ふと視線を感じて顔を上げると、
ギターを下げたままの北がこちらを神妙そうな顔で見ている。
何かマズい事でもしてしまったのかと思った輝は、
内心怯えながら北に声をかけた。
「…あ、ああ、いや、別に…その、すまない。」
「何かあったら遠慮なく言って下さい。」
輝に声をかけられて、はっと我に返った北は
何故か申し訳なさそうに言葉を濁らせた。
その言葉に輝は少し煮え切らない部分もあったが、
怒っていないとわかって安心した方が大きかった。
(でも、北さん最近様子変だよな…)
何事も無かったかの様に北はギターの練習をしているが、
ふと気付くと北が自分を見ているのだ。
最初は気のせいだろうと思っていたが、どうも違うらしい。
あのむず痒い様な視線は今までに感じたことが無い。
(いや、でもあれは何かに似てる)
タオルを置き、もう一度スティックを握る。
するとライブでドラムを叩きながら視線を客席に向けた時のことを思い出した。
(ファンの子の視線に似てるような…)
憧れ…いや、それは無い。
どちらかと言えば、憧れるのは自分の方だ。
でもそれとはまた違う何かがあるような気がする。
北はあまり表情を変えないので、余計にわかりづらい。
(なんて言うのかな…こう…)
それが何なのか言葉に表すことができず、
輝は首を傾げる。
頭で考えるのは自分の性に合わない。
とりあえず、夜彦がやりたいと言いそうな曲を叩き始める。
(恋?まさか、そんな)
ふと、とんでも無い言葉が脳裏を過ぎりる。
動揺したのかはわからないが、
シンバルを叩こうとしたスティックが当たらなかった。
彼は気付いているのだろうか?
この想いに
いや、声に出していないのだから、
気付くはずがない…
しかし
あの時、無意識に彼を見つめてしまっていた
彼に声をかけられるまでは
歯切れの悪い返事をしてしまったから
変に思われたかもしれない
そんな風に、女々しいことばかり考えてしまう
恋は病気だ
と、誰かが言っていたが、まさにそうだ
レストランはもう閉店し、店内に人はほぼ残っていない。
一人厨房で新しいメニューを考えているのは北だ。
「はぁ…」
珍しく溜め息をつく。
日々、募っていく輝への思いが暴走してしまいそうで怖いのだ。
いつか彼を傷付けてしまうのではないかと…
そんなことをしてしまったら、せっかく入れてもらった楽しいバンドも
彼も失ってしまうことになる。
いや、もしかしたら自分が傷つくのを恐れているのかもしれない。
「馬鹿だな俺は。」
自分も彼も男だ。
きっと、気持ち悪いと言われるだろう。
悪ければ軽蔑され、罵倒されるに違いない。
(それだけは嫌だ)
平穏を願うのならば、このままが一番いいのだ。
言葉にせず、想いは心の奥にしまっておけば。
彼と一緒にいられるだけでもありがたいと思うべきだ。
それなのに、何故それ以上を望むのか?
何故、自分が許されるはずのない恋をしてしまったのか?
北はただ、ぐるぐると一人で悩むことしかできなかった。
こんなこと誰にも相談できるはずがない。
(いいんだ、心の内にしまっておけば)
そう自分に言い聞かせる。
北の心情とは裏腹に、左手に握るフライパンには
鶏肉が軽快な音を立てながら焼かれていた。
「こんなジジィが何やってんだか…」
らしくないと、自嘲気味に呟く。
北しかいない厨房にその言葉はすぐに静寂に吸い込まれた。
鶏肉がしっかりと焼けたことをフライ返しで確認すると
用意しておいた皿に乗せる。
そして、どんな盛り付けをしようかと考えた時だ。
急にいつもの眩暈が襲ってきてた。
いつもだったらそれ程大したことは無いのだが、
今回ばかりは立っているのも辛いほど酷かった。
あまりにも酷い眩暈にその場に倒れそうになる。
北は倒れるのを防ぐため、手を伸ばしたが
調理台の上にある物を落とすだけになってしまった。
ガシャン!
「厨房…から?」
今日出た生ごみを捨てに行って戻ってきた輝は
聞こえてきた物音に何事かと身構える。
しかし、今日残っているのは北と自分だけだ。
誰かが北に怒られるということは無い。
「北さん?」
厨房を覗き込むと明かりがついているが、誰も見当たらない。
恐る恐る中に入ると、床に皿の破片が転がっている。
不審に思って足を進めると、そこには倒れている北がいた。
輝の背中に冷たいものが走る。
「だ、大丈夫ですか!北さん!!」
「あき、らか…大丈夫…少し、眩暈が…」
驚いた輝は北に駆け寄り、抱き起こすと
顔に血の気が無い北がうっすらと目を開けた。
どうやら意識はあるようだ。
「全然大丈夫じゃないですよ!救急車呼びますか?」
「…いい・・・いつものことだ。横になってれば・・・治る」
全く大丈夫と言える状態ではないが、いいと言われてしまった。
しかし、このままにしておくのもあれだ。
輝は休憩室にソファがあったのを思い出す。
そこに連れて行きたいと思ったのだが、
どう見ても北は自力で立てそうに無い。
「あの、抱っこしますけど…いいですか?」
病人にこんなこと聞くのもあれだが、
許可を取っておかないと後で怖い目に遭いそうなので
思うよりも先に口から出ていた。
「……」
北は黙ったまま首を少し立てに振った。
形振り構っていられない程、かなり辛い様子。
「じゃあ、いきますね。」
北から許可が出たことを確認すると
輝は北を抱き上げる。
(軽い…)
自分より身長のある北だが、意外な軽さに輝は驚く。
痩せ型ではあるがここまで軽いとは思わなかった。
「すまない…」
ソファに横にさせると、北が消えそうな声でそう言った。
先ほどよりかは顔に血の気が戻りつつある。
「本当に大丈夫ですか?病院に行った方が…」
「いい。」
心配して言ったのだが、はっきりと断られた。
自分の心配などただのおせっかいにしか聞こえないだろう。
そう思った輝は口篭った。
「…そうだ、皿を割ってしまったから…」
「ちょ、ちょっとまだ駄目ですってば!」
ソファから起き出し、フラフラしながら厨房へ向かおうとする北。
彼はまだ完全に回復しきっていない。
無理に動こうとする北を輝は止める。
「しかし、時間が…」
時計を見れば
そろそろ、完全に店を閉める時間だ。
時間外まで残っていると面倒なことになってしまう。
先ほど北は自分が倒れたせいで、
皿をいくつか割ってしまったのだ。
「それなら俺がやっておきますから・・・横になっててください。」
北をソファに戻すと、輝は厨房へと向かった。
割れた皿の片付けを終わらせた輝が
休憩室に戻って来ると、北がソファに座っていた。
しかし、まだ回復しきっていないのか
顔を手で覆っている。
「北さん?」
「…すまない。」
ここまで体調の悪い北を、輝は見たことが無い。
そう言えばこの前、北とは長い付き合いの古株が
最近様子がおかしいと言っていた。
何があったのかはわからないが、
彼を一人にしておくのはなんだかよくない様な気がした。
「そうだ!俺の家に行きましょう。」
「君の家…に?」
顔を覆っていた手を退け、輝の顔を見る。
まだ血の足りていない北の脳味噌は、
その言葉を理解するのに時間がかかった。
(二人きり…それはよくない!)
ただでさえ、暴走しかけている輝への思いがあるのに
彼と二人きりなど危険すぎる。
何かをしてしまってからでは、手遅れになってしまう。
「いや、駄目だ。絶対に行かない。」
「今回ばかりは譲れません!」
北は自分の手を掴んだ輝の手を振り払う。
いつもだったら、北に食いつくことは無い輝だったが、
この時ばかりはどうしても譲れなかった。
こんな状態で一人家に帰れるはずがない。
道端で倒れて、大変なことにでもなったら
店も自分も、何よりバンドの重要軸の北に何かあったら困る。
「嫌だ…行かない…」
「何言っても駄目です。早く俺の家に行きましょう。」
そう言って、また腕を掴まれる。
どうにか輝の手を振り解こうとしたが、
弱っている身体では、ただの悪あがきにしかならなかった。
こうして北は半ば強制的に輝の家へと
連れて行かれることになってしまった。
多分つづく
そうでもしないと、恐ろしい事になりそうで怖かったからだ。
愛なんて、もうとっくに無くなっていたはずなのに…
注ぐのは料理だけだと思っていた。
しかし、それは無くなったわけではなく、ただ忘れていただけで
俺は今、蘇ってしまったそれに苦しめられている。
次のライブのためのリハーサルが終わった。
しかしまだアンコールの曲を決めていないので、
とりあえず休憩という形を取ることにした。
すると、夜彦がラーメン食いたいとか言い出して、
それに七弥と実が便乗し、三人は外へ出かけて行った。
「あの…北さん?俺に何か…」
三人が出かけてしまった今、スタジオには輝と北。
輝はドラムの前に座ったままタオルで汗を拭く。
ふと視線を感じて顔を上げると、
ギターを下げたままの北がこちらを神妙そうな顔で見ている。
何かマズい事でもしてしまったのかと思った輝は、
内心怯えながら北に声をかけた。
「…あ、ああ、いや、別に…その、すまない。」
「何かあったら遠慮なく言って下さい。」
輝に声をかけられて、はっと我に返った北は
何故か申し訳なさそうに言葉を濁らせた。
その言葉に輝は少し煮え切らない部分もあったが、
怒っていないとわかって安心した方が大きかった。
(でも、北さん最近様子変だよな…)
何事も無かったかの様に北はギターの練習をしているが、
ふと気付くと北が自分を見ているのだ。
最初は気のせいだろうと思っていたが、どうも違うらしい。
あのむず痒い様な視線は今までに感じたことが無い。
(いや、でもあれは何かに似てる)
タオルを置き、もう一度スティックを握る。
するとライブでドラムを叩きながら視線を客席に向けた時のことを思い出した。
(ファンの子の視線に似てるような…)
憧れ…いや、それは無い。
どちらかと言えば、憧れるのは自分の方だ。
でもそれとはまた違う何かがあるような気がする。
北はあまり表情を変えないので、余計にわかりづらい。
(なんて言うのかな…こう…)
それが何なのか言葉に表すことができず、
輝は首を傾げる。
頭で考えるのは自分の性に合わない。
とりあえず、夜彦がやりたいと言いそうな曲を叩き始める。
(恋?まさか、そんな)
ふと、とんでも無い言葉が脳裏を過ぎりる。
動揺したのかはわからないが、
シンバルを叩こうとしたスティックが当たらなかった。
彼は気付いているのだろうか?
この想いに
いや、声に出していないのだから、
気付くはずがない…
しかし
あの時、無意識に彼を見つめてしまっていた
彼に声をかけられるまでは
歯切れの悪い返事をしてしまったから
変に思われたかもしれない
そんな風に、女々しいことばかり考えてしまう
恋は病気だ
と、誰かが言っていたが、まさにそうだ
レストランはもう閉店し、店内に人はほぼ残っていない。
一人厨房で新しいメニューを考えているのは北だ。
「はぁ…」
珍しく溜め息をつく。
日々、募っていく輝への思いが暴走してしまいそうで怖いのだ。
いつか彼を傷付けてしまうのではないかと…
そんなことをしてしまったら、せっかく入れてもらった楽しいバンドも
彼も失ってしまうことになる。
いや、もしかしたら自分が傷つくのを恐れているのかもしれない。
「馬鹿だな俺は。」
自分も彼も男だ。
きっと、気持ち悪いと言われるだろう。
悪ければ軽蔑され、罵倒されるに違いない。
(それだけは嫌だ)
平穏を願うのならば、このままが一番いいのだ。
言葉にせず、想いは心の奥にしまっておけば。
彼と一緒にいられるだけでもありがたいと思うべきだ。
それなのに、何故それ以上を望むのか?
何故、自分が許されるはずのない恋をしてしまったのか?
北はただ、ぐるぐると一人で悩むことしかできなかった。
こんなこと誰にも相談できるはずがない。
(いいんだ、心の内にしまっておけば)
そう自分に言い聞かせる。
北の心情とは裏腹に、左手に握るフライパンには
鶏肉が軽快な音を立てながら焼かれていた。
「こんなジジィが何やってんだか…」
らしくないと、自嘲気味に呟く。
北しかいない厨房にその言葉はすぐに静寂に吸い込まれた。
鶏肉がしっかりと焼けたことをフライ返しで確認すると
用意しておいた皿に乗せる。
そして、どんな盛り付けをしようかと考えた時だ。
急にいつもの眩暈が襲ってきてた。
いつもだったらそれ程大したことは無いのだが、
今回ばかりは立っているのも辛いほど酷かった。
あまりにも酷い眩暈にその場に倒れそうになる。
北は倒れるのを防ぐため、手を伸ばしたが
調理台の上にある物を落とすだけになってしまった。
ガシャン!
「厨房…から?」
今日出た生ごみを捨てに行って戻ってきた輝は
聞こえてきた物音に何事かと身構える。
しかし、今日残っているのは北と自分だけだ。
誰かが北に怒られるということは無い。
「北さん?」
厨房を覗き込むと明かりがついているが、誰も見当たらない。
恐る恐る中に入ると、床に皿の破片が転がっている。
不審に思って足を進めると、そこには倒れている北がいた。
輝の背中に冷たいものが走る。
「だ、大丈夫ですか!北さん!!」
「あき、らか…大丈夫…少し、眩暈が…」
驚いた輝は北に駆け寄り、抱き起こすと
顔に血の気が無い北がうっすらと目を開けた。
どうやら意識はあるようだ。
「全然大丈夫じゃないですよ!救急車呼びますか?」
「…いい・・・いつものことだ。横になってれば・・・治る」
全く大丈夫と言える状態ではないが、いいと言われてしまった。
しかし、このままにしておくのもあれだ。
輝は休憩室にソファがあったのを思い出す。
そこに連れて行きたいと思ったのだが、
どう見ても北は自力で立てそうに無い。
「あの、抱っこしますけど…いいですか?」
病人にこんなこと聞くのもあれだが、
許可を取っておかないと後で怖い目に遭いそうなので
思うよりも先に口から出ていた。
「……」
北は黙ったまま首を少し立てに振った。
形振り構っていられない程、かなり辛い様子。
「じゃあ、いきますね。」
北から許可が出たことを確認すると
輝は北を抱き上げる。
(軽い…)
自分より身長のある北だが、意外な軽さに輝は驚く。
痩せ型ではあるがここまで軽いとは思わなかった。
「すまない…」
ソファに横にさせると、北が消えそうな声でそう言った。
先ほどよりかは顔に血の気が戻りつつある。
「本当に大丈夫ですか?病院に行った方が…」
「いい。」
心配して言ったのだが、はっきりと断られた。
自分の心配などただのおせっかいにしか聞こえないだろう。
そう思った輝は口篭った。
「…そうだ、皿を割ってしまったから…」
「ちょ、ちょっとまだ駄目ですってば!」
ソファから起き出し、フラフラしながら厨房へ向かおうとする北。
彼はまだ完全に回復しきっていない。
無理に動こうとする北を輝は止める。
「しかし、時間が…」
時計を見れば
そろそろ、完全に店を閉める時間だ。
時間外まで残っていると面倒なことになってしまう。
先ほど北は自分が倒れたせいで、
皿をいくつか割ってしまったのだ。
「それなら俺がやっておきますから・・・横になっててください。」
北をソファに戻すと、輝は厨房へと向かった。
割れた皿の片付けを終わらせた輝が
休憩室に戻って来ると、北がソファに座っていた。
しかし、まだ回復しきっていないのか
顔を手で覆っている。
「北さん?」
「…すまない。」
ここまで体調の悪い北を、輝は見たことが無い。
そう言えばこの前、北とは長い付き合いの古株が
最近様子がおかしいと言っていた。
何があったのかはわからないが、
彼を一人にしておくのはなんだかよくない様な気がした。
「そうだ!俺の家に行きましょう。」
「君の家…に?」
顔を覆っていた手を退け、輝の顔を見る。
まだ血の足りていない北の脳味噌は、
その言葉を理解するのに時間がかかった。
(二人きり…それはよくない!)
ただでさえ、暴走しかけている輝への思いがあるのに
彼と二人きりなど危険すぎる。
何かをしてしまってからでは、手遅れになってしまう。
「いや、駄目だ。絶対に行かない。」
「今回ばかりは譲れません!」
北は自分の手を掴んだ輝の手を振り払う。
いつもだったら、北に食いつくことは無い輝だったが、
この時ばかりはどうしても譲れなかった。
こんな状態で一人家に帰れるはずがない。
道端で倒れて、大変なことにでもなったら
店も自分も、何よりバンドの重要軸の北に何かあったら困る。
「嫌だ…行かない…」
「何言っても駄目です。早く俺の家に行きましょう。」
そう言って、また腕を掴まれる。
どうにか輝の手を振り解こうとしたが、
弱っている身体では、ただの悪あがきにしかならなかった。
こうして北は半ば強制的に輝の家へと
連れて行かれることになってしまった。
多分つづく
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